もくじ
マルタの交通手段
マルタの公共の交通手段がバスだけだと知ったときは驚きました。調べてみると、マルタの面積は316㎢で、619㎢ある東京23区の半分ほどの小さな島で電車や地下鉄がありません。実際に現地で、マルタの中心部セント・ジュリアンからフェリーターミナルのある北端までバスで1時間だったので、バスだけの交通手段で十分なことがわかります。
電車がないため、マルタで移動する手段には、
- バス
- タクシー
- フェリー
マルタのバスチケットの種類と購入方法
バスチケットの種類
エクスプローラー・カード (Explore Card) |
大人 €21(約2,500円) / 子供 €15(約1,800円) 7日間有効 |
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エクスプローラー・プラス ミープ・カード (ExplorePlus Meep) |
€39(約4,700円) 7日間有効
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バレッタカード | €19(約1,300円) 24時間有効
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12回チケット (12 Single Day Journeys) |
€15(約1,800円) | |
タリーニャ・カード (Personalised tallinja card) |
登録が必要 カード発行までに2~3週間かかる
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バス乗車時に購入 |
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マルタのバスの料金は夏季(ハイシーズン)と冬季(ローシーズン)で異なります。トラベルカードを購入しなくても、バス乗車時に運転手から現金で乗車券を購入るすることができます。
首都のバレッタや繁華街のセント・ジュリアンの特定のルートでは、23時台〜翌朝4時ごろまでナイトバスもあります。ナイトバス利用時は、2回分のチケットが消費されます。
マルチーズや長期滞在者が使っているタリーニャカード(Tallinja card)は、通常料金の半額で1週間または1ヶ月間の上限がありお得で魅力的ですが、チケット売り場でカード発行までに3週間かかるので12回チケットを購入するように言われてしまいました。
1週間滞在する場合は、エクスプローラー・カードの購入がおすすめです。Meepカードは、バレッタ・フェリー2回分(通常料金:3ユーロ(約360円)/2回)と、コミノ島往復チケット(通常料金:13ユーロ)または’ホップオン・ホップオフバス’での1日観光(通常料金:20ユーロ(約3,600円)/1日)が付いてきます。
バスチケットの購入方法
チケット売り場で購入する方法
マルタのバスチケットは空港、インフォメーションオフィスで購入することができます。WHSmithなど取り扱いのあるショップもあります。
Malta Public Transport|Where To Buy Your Explore Card
オンラインで購入する場合は、公式サイトから購入することができます。
オンラインでは、国外からも購入することができますが、送料がかかります。オフィスに行けば簡単に購入できるため、現地での購入がおすすめです。
Malta Public Transport|Order Your Travel Card
バス乗車時に運転手から購入する方法
カードがなくても、バス乗車時に運転手からチケットを購入することができます。
トラベルカードやタリーニャカードのように割引はありません。バスの料金は夏季(ハイシーズン)は2ユーロ(約240円)、冬季(ローシーズン)は1.5ユーロ(約180円)、ナイトバスは3ユーロ(約360円)です。バスの混雑を避けるためにお釣りがでないようにコインを用意しましょう。
便利な観光周遊バス「ホップオン・ホップオフバス」
「ホップオン・ホップオフバス(Hop On Hop Off Bus)」は、マルタの観光地を巡回している赤いバスです。郊外やゴゾ島へ行くと、バスの本数が激減し、1時間〜1時間半で1本のバスもざらにあり、通常チケットでは消費が多く、時間的にも観光地を回りきることができません。
1日券 | €20(約2,400円) |
2日間 | €37(約4,500円) |
チケットはバス乗り場で購入することができ、1日中何回でも乗車することができます。
バスに乗る方法
自分の乗りたいバスが来たら、腕を横に上げて意思表示をします。バス停の直前すぎる場合は止まってくれないこともあるので、バスが近づいてきたら早めに合図をしましょう。
マルタのバスの乗り方は、基本的に日本と同じです。バスが来たら、前の入口から乗車し、運転席の横にあるカードリーダーにカードをタッチします。
バスの前方に、次のバス停の名前が表示されるので、「STOP」ボタンを押します。降りるときは、バスの後方にあるドアからでます。カードをタッチする必要はありません。混雑時は、バスの前方のドアから降りることもできます。
マルタのバスチケットは、1回目の乗車から2時間有効です。12回チケットやタリーニャカードでは、さりげなくカードリーダーの左側に残り回数や残高が表示されます。2時間以内に乗り換えた場合は「Transfer」の表示がでます。
運転手からバスのチケットを購入した場合は、紙のレシートを渡されます。レシートの下部に有効時間が書いてあるので、使い終わるまで失くさないようにしましょう。
マルタの中心地では、10分〜30分に1本バスがあります。郊外やゴゾ島に行くと、バスの本数は激減し、30分から1時間に1本間隔になります。
バスのルートを調べる方法
マルタのバス交通インフラはかなり発達しているので、オンラインやアプリで簡単に調べることができます。
Malta Public Transport|Routes & Timetables
アプリにも、ジャーニープランナー機能がありますが、Googleマップで公共交通機関を調べることができるので、Googleマップの方がおすすめです。また、Googleマップではバス停のマークをクリックすると、次に来るバスの時間とルートを確認することができます。
マルタで使えるタクシー配車アプリ
公共交通機関がバスしかないマルタでは、タクシーを利用する機会も出てきます。マルタのタクシーの相場は、日本より1~2割程度安い印象です。
エリア | 初乗り | 1kmあたり | 1時間あたり |
---|---|---|---|
バレッタ | €10(約1,200円) | €1(約120円) | €20(約2,400円) |
セント・ジュリアン | €5(約600円) | €6(約720円) | €31(約3,700円) |
スリーマ | €4.25(約510円) | €2(約240円) | €25(約3,000円) |
マルタのタクシーには、白タクシーと黒タクシーと呼ばれる2種類があります。
- 黒タクシー:固定料金制、配車予約が必要
- 白タクシー:メーター制、流し・道で捕まえる
マルタはそんなに広くないので、莫大な金額になることはないと思いますが、道が狭く渋滞が結構あるので、固定料金制の黒タクシーの方が安心して乗ることができます。流しのタクシー(白タク)に乗ったことがないのでわかりませんが、あまり評判はよくないみたいです。マルタにはチップ文化があります。チップは料金の1割程度が目安です。
マルタでもUberが使えるのか試してみましたが、Uberは使えませんでした。代わりに、「eCab」や「Bolt」という配車アプリがあります。
「Ecabs」は、オンラインかアプリで配車予約を必ずします。’the black cab company’と名乗っていて、Ecabsのロゴが付いた黒いタクシーが目印です。
「Bolt」は、Taxify(タクシファイ)という名前の会社でしたが、2019年3月に名称変更したようです。ヨーロッパ・アフリカの30ヶ国以上で配車サービスを展開している会社です。
荷物が多かったので、「Bolt」を使ってみました。使い方はUberとほとんど同じで、セント・ジュリアンで配車予約してから3分程度でタクシーが到着しました。車で8分程度の距離で5.6ユーロ(約670円)でした。アプリを利用した方が、過剰請求やお釣りの心配などしなくて済むので簡単です。
空港から市内へ出るタクシーは、定額制で事前に支払うため、料金の心配をする必要はありません。
フェリーの乗り方
マルタの首都バレッタへは、繁華街のスリーマからフェリーで行くこともできます。片道1.5ユーロ(約180円)、往復2.8ユーロ(約340円)です。30分間隔でフェリーがでています。
スリーマ発の乗り場は、インフォメーションセンター近くのFerries 4(西側)になります。
Valletta Ferryマルタの交通手段まとめ
実際にマルタのバスを利用してみると、Googleマップでも検索でき、専用アプリもしっかりしています。混雑する路線では10~20分遅れることはありますが、ほとんど時間通りにバスが来る印象です。マルタのバスは、インフラが整備されているのでマルタに到着してすぐでも問題なく利用できます。