ロンドンで生活してみて、想像以上に住み心地がいいことに驚きました。今まで、世界を旅をして、4ヶ国以上に住んでみましたが、なかなかコレ!といった場所がありませんでしたが、大変な目にあってもロンドンが1番好きな場所になりました。
When a man is tired of London, he is tired of life;
for there is in London all that life can afford.ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。
サミュエル・ジョンソン(18世紀イギリスの詩人・批評家、1709~1784)
ロンドンには人生が与えうるもの全てがあるから。
という言葉まであります。大好きなパディントンの映画でもロンドン大好きな歌があります。パディントンの挿入曲「London Is The Place For Me」をお楽しみください。
もくじ
イギリスにきて良かったことや驚いたこと
周りの目が気にならない
日本やアジアでは”他人からどう見られるか”ということを気にする文化のため、いつも周りの人に見られている感覚があります。良くも悪くも観察されている感じが、あまり好きではありませんでした。日本では、服装がダサくても派手でも目立ちますし、日よけとしてのサングラスも着けづらい感じでした。また、アジアでは、日本人観光客に興味があるのか、隠すことなくジロジロ見られ、何か言われることも多く生きづらかったですね。
オーストラリアでは、日本ほどジロジロ見られるということはありませんが、田舎の方ではとくに「ニーハオ」と声をかけられることが多かったです。
ロンドンでは、アジア人が少ないのでアジア人から観察されることもありませんし、差別的な目で観察してくる人もほとんどいませんでした。
さすが紳士の国、人が親切
お店や役所手続き、道を歩いていても親切な人が多いです。中にはつっけんどんな人もいますが、基本的に丁寧な言葉で親切に教えてくれます。お店のドアもお互い開けてあげたり、道をゆずったりということは当たり前に起こります。電車やバスでも、席のゆずり合いは自然に行われます。
日本も親切な民族ですが、そういういいところが減ってきたと感じることがあります。
イギリス人はけっこう働き者
日本と比べると、業務中におしゃべりをしていたり、音楽にのっていたりしますが、しっかり働いています。イギリスのスーパーなどの営業時間も朝早くから、夜22時ごろまで営業しています。
オーストラリアでは、スーパーが18時〜20時ごろに閉まってしまうこともあり、それはそれで好きな文化でした。また、オーストラリアのイースターシーズンはスーパーも飲食店も閉まっていて困ることもありました。イギリスでは、イースターで営業時間が短縮されることもありますが、営業していたので便利でした。
イギリス英語は疲れない
アメリカ英語とイギリス英語の好みはあるかと思いますが、イギリスでは声の大きさや話すスピードもあまり早くないので聞いていて疲れません。笑いの好みもテンションが高い笑いよりも、クスッとするような笑いなので、落ち着いた印象があります。
犬もPosh
「Posh」とは、「豪華」、「高級」、「上流階級」という意味の英語で、イギリスでは馴染みのある単語です。
テムズ川や、ガーデンに行くと、犬の散歩をしている人が多くいます。だいたいリードを付けずに散歩していますが、遠くまで走り回ったり、知らない人にじゃれあったりということは少ないです。どこか背筋を伸ばしてシュッと歩いています。
交通網が整備されている
イギリスの交通網はしっかりと整備されています。地下鉄、電車、バスもはじめてイギリスに行った人でも使いやすいです。ロンドンの地下鉄は、2,3分で次の電車が来るので、東京の電車より数が多いかもしれません。
時間に正確
海外だと時間にルーズなイメージがありますが、イギリスではほぼ日本と同じ感覚で過ごすことができます。電車やバスも時間通りにきますし、電光掲示板で次の電車やバスの時間も確認できます。
意外と晴れている
ロンドンは、暗くてジメジメしたイメージが強いですが、冬場でも3日に1回くらいは晴れの日があります。
湿気が少ない
雨の印象が強いロンドンですが、あまり湿気は感じません。湿気が少ないので夏は過ごしやすいです。冬は気温は東京より低くても、湿気や風が少ないのであまり寒く感じません。
トイレにフックがある
海外旅行で、注意したいのがトイレの個室のドアにあるフックです。日本には当たり前にありますが、海外のトイレでフックがないので、荷物を持って入った場合困ります。イギリスで、空港、デパート、スーパー、カフェなどの公共のトイレを使った際、荷物をかけられるフックがありました。海外では珍しいと思います。
なんでも手に入る、販売店や商品の陳列日本と似ている
海外に行くと、よく使うものでもどこに売っているのか悩むことがあります。とくにアジアなどでは小さい個人店みたいなお店が多いからなのですが。
イギリスでは、スーパーに文房具やメッセージカードも売っていますし、家電なども置いている場合があります。もっと品揃えが欲しいときは、専門のお店に行くと行った感じです。
自然が多い
イギリスには、ガーデンがたくさんあり、散歩やリフレッシュする場所を探すのに苦労しません。
タイのチェンマイで知り合ったイギリス人の友人は、「イギリスではガーデンがどこにでもあるのに、チェンマイでは自然が少ない」と言って、炎天下の中ゲストハウスから1時間かけて公園まで本を読みに行っていました。
綺麗に整備されたイングリッシュ・ガーデンから、草原のような大自然な公園が街中にあります。
お金をかけずに楽しめる
イギリスでは、博物館などの施設は無料で入ることができます。晴れた日には、公園にシートを引いて読書をしたり、ごろごろして過ごすことが多いです。
家などの建物もおしゃれで、散歩をするだけでも楽しいです。
イギリス人は紙の本が好き
最近では、電子書籍が発達していますが、イギリスでは電車やカフェで紙の本を読んでいる人を多く見かけます。なぜか日本の文庫本のようにコンパクト化できない英語の本ですが、分厚い本を持ち歩くイギリス人は多くいます。
精神的に豊か
イギリス人には精神的に落ち着いている人が多いと感じます。天気が悪いことが多いので、家族と楽しく過ごす工夫をする、紳士的に振る舞うように教育を受けている、自然に触れ合った生活を楽しんでいるなど様々な理由があると思います。
イギリスはヨーロッパ人?日本との共通点
イギリスは、2019年10月31日にはEUを離脱します。EUであることによりイギリスの恩恵を受けている他の国々は反対していますが。
イギリスは、ヨーロッパの国の一つですが、イギリスに来て私たちの思っているヨーロピアンの印象とはだいぶ違うと感じました。日本人の私たちも日本はアジアの国の一つだけど、”日本は日本”と独立した思想を持っているひとがほとんどだと思います。イギリスもヨーロッパの一部で、ヨーロッパの端にある小さな島国ですが、世界に影響を及ぼす革命をしてきた国で、日本とよく似ていると感じます。