「イギリスの物価は高い」というイメージがありますが、税金が高いことが原因のひとつです。イギリスの消費税は、一部の商品やサービスを除き、20%の税金がかかります。イギリス生活に関する税金がかかるもの、かからないものについてまとめました。
イギリスの消費税率はどのくらい?
イギリスの消費税は、VAT(Value Added Tax:付加価値税)と呼ばれています。VATは、すべての商品に消費税がかかるのではなく、食料品などを除く「贅沢品」とされる商品のみに税金がかかる「軽減税率」というシステムです。日本でも2019年10月からの増税に伴い、「軽減税率」が採用されますね。
イギリスのVAT(消費税)は20%です。2011年1月から17.5%から20%へ引き上げられました。日本でも、もうすぐ消費税が8%から10%に増税され、国民の反感をかっていますが、イギリスはその2倍もする税率です。
VATがかかるものとかからないもの
イギリスの消費税は軽減税率制度なので、商品によって、税率が0%、5%、20%と異なります。
税率0%
- 食料品
- ベビー・子供向け用品
- 本や雑誌
- テイクアウトのフードやドリンク
- アンティーク、骨董品
- 公的な博物館美術館などが運営する文化イベント
- 教育、職業訓練トレーニング
- ギャンブル(賭け、ゲーム、宝くじ)
- 医療サービス
- 健康保険
- 葬儀保険
- 葬儀費用
- 切手
- TVライセンス
- 金融サービス
税率5%
- チャイルドシート
- 家庭の電気、ガスなどの光熱費
- 省エネルギー材
- マタニティパッド
- 介護用品
- 衛生保護製品
- 禁煙補助グッズ
税率20%
上記の軽減税率対象以外の商品、ほとんどの商品やサービスが税率20%となります。また、イギリス国外から輸入したものに関して、さらに20%の消費税がかかります。
- 体に悪いお菓子
- カフェ・レストランのイートイン
- アルコール類・タバコ類
イギリスの軽減税率まとめ
イギリスでは、野菜やお肉などの生鮮食品や、米・パン・パスタなど一般的な食料品には税金がかかりません。分類が難しいのが、お菓子類です。ビスケットは、税率0%ですが、ビスケットにチョコレートがかかっていると「贅沢品」とみなされ、税率20%になるそうです。
また外食の場合、イートインで食べると税率20%かかりますが、テイクアウトするとVATはかかりません。ロンドンでは、コーヒーカップを持って歩いている人も多く、街中にきれいな公園や座れるところも多くあります。
子供のためのものや、介護用品では税率が軽減されているものが数多くあります。掃除用にグローブを買う、子供サイズの服が着れる人は子供サイズを購入するなど節約する方法もあります。