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イギリスでは、生活必需品以外の日用品やサービスに対してVAT(The Value Added Tax:付加価値税)と呼ばれる税金が20%かかります。中には、食料品やベビー用品など税金がかからないものありますが、お土産として購入する商品のほとんどは、贅沢品としてこのVATがかかります。

海外旅行で、ブランド品や電子機器類などのショッピングを楽しみにしている方も多いですよね。イギリス旅行で使える免税手続き(タックスリターン)について解説します。

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免税手続きを受けられる商品とは

イギリスで購入した商品に対して、免税を受けるためには、タックスフリーショッピング加盟店、で購入する必要があります。同日同一店舗での最低購入金額は30ポンド(約4,500円)です。店舗によっては、最低購入金額が異なり、50ポンド(約7,000円)以上からというところも多いようです。

免税対象外の品物

  • EU圏内で開封したもの
  • ホテルなどのサービスに対するもの
  • インターネットやメールオーダーで購入した物
  • 宝石(台座に取り付けられていないもの)
  • ゴールド(125g以上、2.75oz以上10tola以上)
  • ボート
  • 貨物として持ち出される品物
  • 輸出承認書を必要とする品物(アンティーク品を除く)
  • 価格が600ポンド以上で、商用目的のもの

また、イギリスでは生活に必要な物に対してはVATがかかりません。VATがかかっていないものには当然ですがタックスリターンは適応されません。

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VATの還付を受けられる条件

point

  • イギリス、EU圏外に居住している
  • または、日本人でイギリス・EU圏の居住者(留学や就労)だが、12ヶ月以上EU圏を離れる

  • 品物を購入した月の3ヶ月目の最終日までにEU圏外に出発する

普通にイギリス旅行や、留学・ワーホリの帰国時にタックスリターンができるということですね。ややこしいのが、「品物を購入した月の3ヶ月目の最終日までにEU圏外に出発する」という項目で、例えば2019年3月9日にタックスリターンをしたい商品を購入したら、商品を購入した3月から3ヶ月目の6月の末日(=6月30日)までにEU圏外に出る必要があるということになります。月初めに購入したとすると、最大で121日後までタックスリターンをすることが可能です。

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イギリスで購入した商品の免税手続きの方法

購入時に必要な物

  • パスポート、ID

タックスリターンができるお店に行く

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タックス・フリー・ショッピング(VAT Retail Export Scheme)加盟店でショッピングします。ブランド品店やハロッズ、リバティ、ジョンルイスなどのデパートは対応しています。

商品の購入時に、VAT407フォームと封筒をもらいます。お店によっては、代わりに記入してくれるところもあります。お店によってフォームの作成に手数料がかかることがあり、返還される金額から差し引かれます。

代金の支払いは本人でなくても大丈夫ですが、店員の前でタックスリターンを受ける本人の署名が必要なため、購入時に本人がお店にいる必要があります。また、店員の署名も必ずもらいましょう。

記入例

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ヒースロー空港|日本語パンフレット

免税手続きに必要な物

  • パスポート
  • 還付請求用紙:   VAT407フォーム
  • タックスリターンを受ける未開封の商品
  • タックスリターンを受ける商品のレシート
  • EU圏外へ出国のチケット

還付デスクでスタンプをもらう

「Customs」の表記がある空港やTrabelex(外貨両替専門店)で、免税手続きを受けることができます。人がいる場合は、手続きに必要なものを提出し、スタンプをもらいます。無人の還付デスクでは、税関用ポストに封筒の封をしないで請求用紙を投函し、審査されます。

還付デスクの場所は、Global Blueのサイトから調べることができます。

ACCESS

イギリス→日本への直行便は高いので、経由便を利用する人も多いと思います。払い戻しを受ける品物を預け荷物に入れる場合には、チェックイン前にイギリス国内で手続きをします。EUの空港を経由する場合で、手荷物に商品を入れる場合は、経由地で手続きを行います

また、イギリスから日本への旅程の間で、EUの他の国に滞在する場合は、最後の国で払い戻し手続きを行います

返金を受ける

出国前に現金で返金を受ける場合は、「CLAIM」の表示があるオフィスやGlobal Blueに行き返金を受けます。Global Blueに事前に登録しておくと、返金方法の処理を省略することができます。現金で返金を受ける場合には別途手数料がかかります

返金方法

  • クレジットカードに返金
  • 現金で返金
  • 小切手での返金

ヒースロー空港の還付デスク(Customs)、VAT 払い戻しデスク(VAT Refunds)の場所

ターミナル2

Check-in Level 5

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Departures Level 5

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Heathrow Airport|Airport maps

<一般区域> チェックイン5階ゾーンA
<制限区域> 4階、LEONの隣

ターミナル3

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Check-in Level 1

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Heathrow Airport|Airport maps

<一般区域> チェックイン階ゾーンDの近く、外から入る。屋外喫煙スペースの近く(Travelex)
<制限区域> 1階セキュリティゲートの後(Travelex)
出発ラウンジ1階(Travelex)

ターミナル4

Check-in Level 2

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Departure Level 2

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Heathrow Airport|Airport maps

<一般区域> 1階ゾーンGのエレベーターの近く
ゾーンDの近く(Travelex)
<制限区域> 1階セキュリティゲートの後(Travelex)
出発ラウンジ1階(Travelex)2階セキュリティゲートの後、右側(Travelex)

ターミナル5

Departures Level 2

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Departures Level 3

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Check-in Level 3

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Heathrow Airport|Airport maps

<一般区域> チェックイン3階、ゾーンGとFの間(Travelex)
<制限区域> 2階Costumsの向かい
3階セキュリティゲートの間(Travelex)

イギリスでタックスリターンを受ける手順まとめ

空港やターミナルによって、返金手続きを受けるカウンターの場所が違います。チェックイン前にある場合や、セキリティゲートを通過する途中、セキュリティゲート通過後などまったく違う場合があるので、事前に払い戻しデスクの場所を確認しておきましょう。

返金手続きは、30分近く時間がかかることがあります。Travelexでは、追加料金で返金手続きの予約や優先を受けることができます。もちろん予約なしでも手続きはできます。イギリスでは、クレジットカードでの返金が主なようですね。

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Travelex|VAT返金

イギリスでのタックスリターンをするときの7つの注意点

  • 商品を開封しない
  • EU圏外へ出発するチケットが必要
  • EU圏外へでる最後の国で申請をする
  • 購入する店舗によってフォームの作成の手数料がかかる
  • 現金での返金に手数料がかかる
  • VAT(付加価値税)20%のすべてが戻ってくるわけではない
  • 1時間以上余裕をもって空港に行く

渡英の準備はできていますか?

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