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ワーホリでロンドンに来てから5日目、Macbookの盗難にあいました。Macbook以外でも、iPhoneなどのApple製品は盗難にあいやすいアイテムです。。海外で盗難にあってしまい、パニックになったときの対処法をまとめています。

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ロンドンで盗難にあったときに落ち着いて対応するために

私の所持品の中で、もっとも高価で、命綱とも言えるノートPCが盗難にあってしまったショックはかなり大きかった出来事です。

ロンドンでの窃盗・盗難件数を調べたところ、2018年ではロンドン市内のみで30万件近くの窃盗・盗難がありました

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出典:UK Crime Stats

被害者が現場に居合わせたかどうか、犯行時に被害者が暴力や命の危険を感じたかどうかによって「Theft, Robbery, Burglary」と内訳がわかれていますが、ここでは合計を算出しました。

ロンドンで盗難に会いやすいものとは

ロンドンだけでなく、海外のどの地域においても言えることですが、短期旅行や海外留学中に盗難にあいやすいものとして以下が挙げられます。

  • スマホ・ケータイ
  • Apple製品
  • 外国籍のパスポート
  • クレジットカード・デビットカード類
  • トラベラーズチェックなどの小切手
  • 学生証
  • ライブラリーの登録証
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盗難されたときに行うべき対処

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海外旅行中に数多の修羅場をくぐり抜けていても、貴重品が盗難されたときには本当に動揺しますし自己嫌悪に陥ります。盗難時に素早く、的確に対処するための方法を列挙します。

  1. 置き忘れ、しまい忘れがないか、再確認する
  2. iPhoneや財布、ノートパソコンなど「私物が見当たらない!!」となったとき、かなり焦ってしまいますよね。海外に来て、慣れない環境で注意が散漫になっている可能性があります。周りを巻き込んで大事にする前に、自分でよく確認しましょう!

  3. 盗難に気づいてからなるべくすぐに他の人にも確認してもらう
  4. 自分で、盗難にあったことに気づいたら、なるべく早く、周りにいる人にも一緒に状況を確認してもらいましょう。

    他の人に確認してもらうことで、

    • 自分の見落としを防げる
    • 第三者の証言が得られる

    といったメリットがあります。後々、証言を提出してもらうこともできるように、連絡が取れるようにするとベターです。

  5. ホテルや商業施設にいる場合は、スタッフに報告する
  6. ホテル内での盗難や、カフェやレストラン、デパート、観光地などにいる場合は、そこのサービススタッフにまず相談しましょう。

    スタッフに相談することで、

    • 不審者に注意をはらってもらえる
    • 後からでてくるかもしれない

    ことへの対処をします。施設によっては、「紛失届け」を書くこともあります。

  7. 【Apple製品の場合】デバイスにロックをかける
  8. iPhoneやMacbookを使っている人は、所持品が盗難されたことがわかった時点で「iCloud」または「iPhoneを探す」からデバイスのロックをかけましょう

  9. 最寄りの警察署へ行く
  10. Google マップや周囲の人に聞いて、最寄りの警察署への相談も早めに行いましょう。早めに行くことで、事件が起こってからの時事確認をする意味にもなります。警察署では、「ポリスレポート」と呼ばれる被害届けを作成します。

    盗難被害にあったとき、警察にもっていくと良いものは、

    • パスポートまたはIDカード
    • シリアルナンバー、購入時期、購入価格などがわかるもの
    • 盗難品の写真など
    • 現場の写真

    などです。英語に自身がない人でも写真を見せることで状況を伝えやすくなります。パスポートや身分証明になるものは必ず持って行ってください

    イギリスでは、オンラインでも警察署でも「ポリスレポート」を作成することができます。ポリスレポートを作った後に受け取る「Crime Reference Number」は旅行保険の請求や、事件の経過を確認するときに必要となるので大切に保管してください

  11. 保険会社に連絡をする
  12. 盗難・紛失に対応した海外旅行保険に加入している場合は、保険会社にも連絡をします。

    ヨーロッパでは時差があるため、電話での連絡をすぐにするには大変ですが、オンラインでの申請もできるので、保険会社への連絡も早めにしましょう。

    • パスポート
    • ポリスレポート
    • 盗難された商品の所持がわかるもの(保証書、領収書、取説など:保険会社の指示にしたがってください)
    • 購入金額、購入時期がわかるもの
    • シリアルナンバーなど、商品のモデルを確認できるもの

    正式に保険の書類を用意するときは、以上のものが必要になりますが、まず保険会社に連絡するというときはパスポートとシリアルナンバー、購入価格と購入時期がわかるものが手元にあるとスムーズです。

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Macbook盗難の状況と対処法

Makbook盗難時の状況整理

Macbookが盗難にあった時の状況です。

盗難品 Macbook Pro 13インチ
購入額:273,024(もろもろ含めると30万円くらい)
使用期間:6ヶ月
場所

ハマースミス(Hammersmith)駅前のホステル

ハマースミス(Hammersmith)は、ウェストロンドンに位置し、比較的治安がいい場所
4階建ての2階にあるドミトリー、1階はバー
18人ベッドルーム、一番奥にある2段ベッドの上

保管状況

2段ベッドの下に、1人1個ケージがあり、自分の南京錠などで施錠
TSAロックを使用
施錠時、解錠時にロックがかかっていたことを確認

盗難日時と状況 盗難日時:2019年1月2日17時〜1月3日朝6時までの間
2日の朝まではカナダ人のおばちゃんが下のベッドに宿泊
2日の夕方からインド・中東系のおじさんがチェックイン(あやしい) おじさんがチェックインしてからはベッド下に荷物が散乱していて、ケージを引っ張り出すのは一苦労な状況
2日16時ごろからメールの返信や家探しをして、17時前にケージにしまう。
18時までベッドでごろごろしてからシャワーを浴びる。
19時ごろからうたた寝をする。
夜中の12時、3時に目が覚める。3時〜朝5時までは半分くらいうとうとしていた。
12時に起きた時、下のベッドのおじさんが外でタバコを吸っているのを目撃。

朝6時にケージを開錠したら、パソコンのみがなくなっていた。
ケージにはバックパックやポーチなど他にも入っていた。

その場でできること

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朝6時に、Macbookがないことに気がついて、すぐにバックパックの中身、ベッドの上などを確認しました。確かに、前日Macbookを使ってから、ケージにしまった記憶がありましたが、最後に使った場所、ホステルの中でよく行く場所をくまなく探しました。

再度、部屋に戻り、自分でもう一度身の回りを確認したところで、ブラジル人のおじさんが仕事へ行く準備を始めたので、バックパックの上やベッドの上、マットレスの下を確認してもらい、Macbookがないことを確認しました。聞けば、このブラジル人のおじさんは、ブラジルでは警察官らしいです。

この時期、ロンドンでは外が明るくなるのが8時ごろなので、まだ相部屋に泊まっている人は起きる気配がなかったので、1階にあるフロントへ行き、Macbookがなくなったことを相談しました。落し物でも届けられておらず、ホステル内で使用するための紛失届けを書きました。

「iPhoneを探す」で、盗難されたMacbookを「紛失モード」、「オンラインになったときに通知」を設定します。
「iPhoneを探す」アプリがiPhoneに入っていることを忘れていたため、ブラウザでiCloudにつなぎ、常時Macbookがオンラインにならないか確認していると、急にログインできなくなったので、慌てて、友達にログインしてもらうという自体も起こりました。

急にログインできなくなった原因はいまだに謎ですが、心臓に悪いですね。

ドミトリーの部屋の中にはカメラはありませんが、入り口にCCTVと呼ばれる監視カメラがあるので、不審者の出入りがなかったか確認してもらえないか尋ねましたが、マネージャーに聞かないとわからないとのこと。その日、マネージャは夕方から出勤するとのことでした。

お昼に、家の内覧の予定があったため、警察に行くにも行けず、’まだ犯人が中にいるかも’と思うと、その場を離れたくない気持ちでした。

ドミトリーの部屋の前が簡易キッチンで、人が集まりやすいので、そこでコーヒーを飲みながら、起きてきた人に状況を話し、不審者がいなかったか聞いてまわりました。

警察に行く

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現場を離れたくないので行きたくなかった内覧を、現地に着いてからすっぽかしの連絡を受け、やるせない気持ちになりながら、ホステルに帰ってきました。

ホステルのマネージャーが出勤するのを待っていましたが、遅い時間までこなさそうだったので、警察にポリスレポート(被害届)を作りに行きました。

警察署に着くと、3組くらい前に並んでいました。どれが列なのかよくわかりませんが、先に待っている人が指示をくれるので、みんな順番はちゃんと守っているようです。窓口には2人女性の警察官がいて、それぞれ事情を聞いています。私の番になり、若い美人の警察官にホステルでMacbookがなくなったことについて説明します。

女性警察官の話では、「警察署で今ポリスレポートを作ることもできるし、自宅でオンラインでポリスレポートを作成できる」と言われましたが、パソコンがないので、自分で作るのは大変そうだし、動揺しているので頑張れないと思い、その場でレポートを作ってもらうことにしました。

Macbookにステッカーを貼ってカスタマイズしていたので、かなり特徴的なので、その写真や、ケースの写真、購入時期やモデルがわかるスクショを見せながら、状況を説明していきます。途中、入り口から入ってきた同僚らしきイケメンといちゃいちゃ話だしたりして、「こっちは悲しんでるんだよ!」と、普段ならムッとしてしまう状況でも、怒りもでてきません。

放心状態で、状況を説明しながら2,30分くらい話して、聞いてくれたお姉さんは、仕事が終わる時間だったようで、最後の処理は、隣にいたおばさん警察官に託されました。度々、同じ説明を要求されながら、私のiPhoneケースに興味を持ったらしく、「私もこれ欲しい!どこで買うの!?絶対私も買うわ!」と興奮しながら話が盛り上がり、”手を動かしてくれ…”と思いながら、無事、レポートの作成は終わりました。

イギリスでは、ポリスレポートは詳細が書かれた書類を渡されるのではなく、「Crime Reference Number」という番号が渡されます。事件の経過や、他に状況に変化があったとき、保険会社に請求するときにはこのCrime Reference Number」を使って処理をします。

また、監視カメラの映像を確認したい場合も、警察の判断によってCCTVの映像チェックがされるようです。イギリスでは、街中や、お店の中など日本の何倍もの監視カメラが設置されていますが、すべてCCTVで、警察の管理下にあるようです。
ホテルのCCTVもマネージャーやホテルの管理者の権利では確認できないらしく、警察からのCCTVの映像を確認するという要請が必要になるようです。

海外旅行保険会社に連絡する

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今回は、長期でのイギリス滞在の予定なので、個人では海外旅行保険には入っておらず、クレジットカード付帯の海外旅行保険を使用しました。

イギリスと日本では時差が9時間あるため、翌朝にクレジットカードの保険デスクに電話をすることにしました。

海外旅行保険が適応となるクレジットカードを2つ持っていたので、それぞれに確認をしてみました。保険デスクの電話番号は固定電話のものが多く、海外から電話するには、電話料金が高く着いてしまいます。海外から日本国内の固定電話に連絡をする際にはSkypeのクレジットを使うのがおすすめです。

海外での盗難は、海外旅行保険の「携行品損害」という項目にあたります。よく使われている保険では、「携行品損害」は複数の保険を併用することができません。今回は、「楽天プレミアムカード」に自動付帯で付いている保険でカバーすることにしました。

「楽天プレミアムカード」での保険請求の流れは、

  1. 海外旅行保険に電話、状況説明をする
  2. 保険に必要な書類をメールアドレスに送ってもらう
  3. 書類を郵送で送る
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海外旅行や海外留学での盗難対策とは!

海外旅行では、「盗難はつきもの」というイメージがありますが、今まで海外に旅行したり住んだりしてきた中で、初めて盗難にあい、本当にショックが大きいです。

せっかくの海外なので、ずっと怯えながら過ごすのは嫌ですよね。今回の事件で学んだ、海外旅行や留学での盗難対策は、

  1. 必ず、海外旅行保険に加入する
  2. 10万円以上の高価な品は避ける
  3. iPhoneを探すなどのGPS情報を登録しておく
  4. データのバックアップを取っておく
  5. アカウントの管理をしっかりしておく、把握しておく
  6. 友人の電話番号などの管理をしっかりする
  7. 自分の鍵を持っていく。3桁の鍵はNG
  8. 高価なものをあまり人前で使わない
  9. 現地SIMカードを購入して、電話番号を持つ

今回のMacbook盗難では、本体代27万円のところ免責を含めて、97,000円しかカバーしてもらえません。さすがにMacbook Proをもう一度購入するのは辛かったので、Macbook Air 2018年モデルを購入することにしました。
しかし、イギリスでは日用品以外の贅沢品を購入すると消費税(イギリスではVAT:付加価値税)が高くなります。日本のアップルストアとイギリスのアップルストアでMacbook Air 2018年モデルの購入を比較してみると2万円以上も差額がでます。

幸い、1ヶ月後に友人が遊びに来る予定だったので、日本で購入したMacbook Airを持ってきてもらうことにしました。

最近のApple製品は高価すぎて、節約をしながらの海外生活では新しいものを購入するのも、かなりイタいですよね。海外を周遊しり、イギリス留学をしつつも近隣の国へ旅行の計画がある場合は、タックスフリーで購入できるので、そういった機会をつかうのもいいですね。

この件で、日本にいる友人、ホステルで毎日励ましてくれたり、犯人に対して私以上にとても怒ってくれた周りの環境に救われました。支えてくれた人たちのおかげで、取り乱さず、落ち込むことはあってもめそめそするようなこともなく、冷静に対処できました。

旅行中の健康管理できていますか?

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