
ロンドンの交通機関はとても発達しているので、初めてロンドンを訪れた人でも簡単に利用できます。ロンドンでの移動方法と、オイスターカードやトラベルカードを利用したときの料金についてまとめています。
もくじ
ロンドンでの交通手段
ロンドンの街並みはきれいで、散策するのも楽しいです。2,30分歩けば行ける距離に多くの観光地があります。ロンドンの見所はたくさんあるので、時間が惜しくなってしまいます。ロンドンでは、電車やバスなどの交通機関が発達しているので、是非活用しましょう。
ロンドンでの主な公共交通機関には、
- ロンドン地下鉄(チューブ)
- DLR(Docklands Light Railway )、TfL(Transport for London)、オーバーグラウンドの電車
- 赤バス
- ヒースロー・エクスプレス
- テムズ・クリッパー・リバーボート
- テムズ・ケーブルカー(Emirates Air Line)
2019年2月から、ヒースロー・エクスプレスでオイスターカードが使えるようになりました。
テムズ・クリッパー・リバーボートに乗る場合は、オイスターカードを使えば料金が33%オフになります。
ロンドンの公共交通機関の料金システム
ロンドンの電車料金は、「トラベルゾーン」と呼ばれるエリアによって料金が変わります。ロンドンの中心部のゾーン1から始まり、ヒースロー空港を含むゾーン6まであります。その先にはゾーン7~9もあるようです。
Transport for London|Zones map(PDF)
ロンドン名物の赤いバスは、ゾーンに関係なく一律料金で乗ることができます。
ロンドンの交通料金の支払い方法
ロンドンのチューブや電車に乗る場合、紙のチケットやコンタクトレスのクレジットカードやApple Pay、Google Payで通常料金で支払う方法と、オイスターカードやトラベルカードをを使って支払う方法があります。
- 現金またはコンタクトレス決済
- 通常のオイスターカード
- ビジターオイスターカード
- 1Dayトラベルカード
- 7Dayトラベルカード
オイスターカードを使って電車料金を支払うと、日本のsuicaのように料金の割引があります。日本と違うところは、オイスターカードの割引率は半額になるという点です。
1週間以内の場合、短期滞在者向けのトラベルカードもあります。
また、赤いバスに乗る場合、現金での支払いができないため、コンタクトレスのクレジットカードか、スマホ決済をする必要があります。
オイスターカード、トラベルカードの使い方
オイスターカードの使い方は、suicaと同じで駅の改札やバスに乗るときにタッチするだけです。
地下鉄(チューブ)、電車(DLR、TfL、Overground)、リバーバス、Emirates Air Lineの場合
- 駅の改札の入り口で黄色のカードリーダーにタッチ
- 到着駅の改札の黄色のカードリーダーにタッチ
ゾーン1を経由しない乗り換えがある場合
- 改札で黄色のカードリーダーにタッチする
- 乗り換え時にピンクのカードリーダーにタッチする
- 到着地の改札で黄色のカードリーダーにタッチする
赤バス、トラムの場合
- バスの前の入り口から乗り、乗るときに黄色いカードリーダーにタッチ
- バスの中央の出口から降りる。タッチは不要。
カードリーダーにタッチをし忘れた場合
チューブや電車の乗降時にカードリーダーにオイスターカードをタッチするのを忘れてしまった場合、どの経路を通ったのかわからないので、上限の料金を請求されます。
これ以外に、£80の違約金が請求されることもあるようです。21日以内に支払うと£40に減額されます。
電車の乗り換え時に、ピンクのカードリーダーにタッチしなかった場合、ゾーン1の料金を含む高い料金になります。 ゾーン1を含まないトラベルカードでピンクのカードリーダーにタッチし忘れた場合、追加料金が請求されます。
ロンドンの交通料金表と上限
ゾーン | 通常料金 | オイスターカード | 1Dayトラベルカード | 7Dayトラベルカード | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
現金 | コンタクトレス決済 (クレカ・スマホ) |
ピーク時 | オフピーク時 | 1日上限 | 上限(ピーク関係なし) | 上限(オフピークのみ) | 7日間上限 | ||
電車 | 1 | £4.9 | £4.9 | £2.4 | £2.4 | - | - | - | - |
2 | £4.9 | £4.9 | £1.7 | £1.5 | - | - | - | - | |
1-2 | £4.9 | £4.9 | £2.9 | £2.4 | £7.0 | £13.1 | £13.1 | £35.1 | |
1-3 | £4.9 | £4.9 | £3.3 | £2.8 | £8.2 | £18.6 | £13.1 | £41.2 | |
1-4 | £5.9 | £5.9 | £3.9 | £2.8 | £10.1 | £18.6 | £13.1 | £50.0 | |
1-5 | £5.90 | £5.90 | £4.7 | £3.1 | £12.0 | - | - | £60.0 | |
1-6 | £6.00 | £6.00 | £5.1 | £3.1 | £12.8 | - | - | £64.0 | |
2-6 | £5.90 | £5.90 | £2.8 | £1.5 | - | - | - | - | |
バス | no fare zones | × | £1.5 | £4.5 |
- ※1日券の有効期限は00:01~翌日04:30
- ※Watford Junction - Euston 間のピーク時
Watford Junction → Euston: 月〜金の06:30〜09:30 (祝日を除く)
Euston → Watford Junction: 月〜金の16:00〜19:00 (祝日を除く)
ロンドンでの乗り継ぎでは、「Hopper Fare」という制度があります。同一のオイスターカードを使用して、最初にタッチしてから1時間以内にバスやトラムの乗り継ぎをする場合、次にのったバスやトラムの料金が無料になります。乗り継ぎの間に、地下鉄(チューブ)やオーバーグラウンド、DLR、ナショナルレイル、河川バスに乗った分の料金もフリーになります。料金はかかりませんが、黄色いタッチポイントにタッチするのを忘れないようにしましょう。
オイスターカードV.S.トラベルカードどっちがお得!?
ロンドンの公共交通機関の支払い方法はたくさんあり、どの方法がいいのか悩みますね。現金やクレジットカードの決済では料金が2倍かかってしまいます。ロンドンの交通費は高いので、通常料金だと1回電車に乗っただけで約750円もかかってしまいます。ロンドンの移動にはオイスターカードかトラベルカードが必須です。
オイスターカードとトラベルカードのどちらを購入するかは、滞在先のホテルや、行きたい観光地によって変わります。また、48時間以上の滞在なら払い戻しもできるので、滞在日数も考慮して選んでください。
返金可能かどうか
ビジターオイスターカード
ビジターオイスターカードは、イギリスへ旅行前に日本から購入することができます。英国政府観光庁オンラインショップで購入することができ、日数と移動するトラベルゾーンから選ぶことができます。ビジターオイスターカード発行には、デポジット£5がかかり、払い戻しできません。有効期限がなく、再利用可能です。
トラベルカード
トラベルカードは、英国政府観光庁オンラインショップと、ヒースロー空港やロンドンの駅にある券売機で購入することができます。日数と移動するトラベルゾーンから選ぶペーパーチケットで、払い戻しには対応していません。
オイスターカード
オイスターカードは、ヒースロー空港やロンドンの駅にある券売機で購入できます。日本語の案内もあり、簡単に購入できます。
また、オイスターカード購入後48時間以降かつ残高が£10以下の場合に払い戻しができます。オイスターカードの払い戻しも券売機でできます。オイスターカードカード購入時にかかるデポジット£5と残金が払い戻されます。
料金の上限で比べる
ロンドンの主な観光地は、ゾーン1~2に多くあります。
48時間以下の滞在の場合、オイスターカードでは払い戻しができないため、トラベルカードかビジターオイスターカードの購入がおすすめです。ゾーン1-3以外にも移動する場合は1Dayトラベルカードがおすすめです。ゾーン1-3以外の空港などへ行くチケットを別途で買わないのであれば、デポジットが戻ってこないことを差し引いてもオイスターカードを購入した方がお得になります。
3日以上滞在する場合は、オイスターカードの購入がおすすめです。
1週間の滞在で、移動が多い場合には7Dayトラベルカードがおすすめです。ただし、1日だけ遠出する場合には1週間の上限が跳ね上がるので、注意が必要です。
ロンドンの交通手段と料金まとめ
オイスターカードは、ロンドンに着いたらどこでも購入することができ、券売機で簡単に購入できます。ビジターオイスターカードよりも1日の上限も安く設定されているので、3日以上の滞在なら、オイスターカードの購入がおすすめです。
- 地下鉄の料金が半額になる
- 現金でバスに乗れない
- テムズ・クリッパー・リバーボートの料金が1/3になる
- ゾーン1-2での移動なら、どんなに乗っても1日1,000円以上かからない
- ロンドンの端まで行っても1日2,000円以下
オイスターカードは、ロンドンで生活する場合はもちろん、観光で滞在する場合にも必要なカードです。