イギリスの入国審査は厳しいことで有名です。留学やワーホリで入国する際に入国拒否されたという話も聞きます。2020年ドキドキしながら入国審査へ向かうとE-ゲートが導入され入国審査が5分で済むようになりました。
もくじ
ヒースロー空港の入国審査が5分で終わる!
イギリスワーホリ中ですが、半年ほどセルビアとマルタで過ごしていました。2020年になり、イギリスに戻ってきてみると、なんと厳しい入国審査がなくなっていました!
イギリスのワーホリビザ(Tier5)は、イギリスで働くチャンスを若者向けに与えてくれるビザですが、入国審査で’半年もイギリス国外で何をしていたのか’などいろいろ聞かれるかと思い、言い訳を用意していましたが、入国審査が自動化したことで、入国審査官と厳しいやりとりをする必要がなくなっていました。
日本人がE-ゲートを利用できるようになっていたことを知らずにヒースロー空港に到着しました。ヒースロー空港ターミナル4の有人入国審査の左側にE-ゲートが10台くらいずらーっと並んでいます。
と思いながら、進んでいくと日本の国旗マークが書かれているため、無視できません。案内をよく見てみると、通常の観光目的やTier5ビザを持っている人は、E-ゲートを利用できるとのことです。2018年末に同じヒースロー空港ターミナル4に到着したときは、待ち時間30分以上もかかり、直前の英語がわからない中国人にイライラもしましたが、今回はターミナル4でもE-ゲートが10台もあるため、待ち時間5分で入国審査が終わりました。
E-ゲート導入のメリット
- 待ち時間が超短縮
- 入国カードの記入が不要
- 英語の心配がない
- 入国拒否される心配がない
入国審査が厳しいと評判のヒースロー空港で、日本からイギリスまでの長旅の挙句、入国拒否される恐れがなくなったのは嬉しいです。英語が苦手な人にとっても、険しい顔の審査官に問い詰められる恐れがないので安心ですね。
2018年11月からEU加盟国、リヒテンシュタイン、ノルウェー、アイスランドの31ヶ国民はE-ゲート(自動化ゲート)の利用が始まっていました。日本は、2019年6月からE-ゲートを利用できるようになりました。
E-ゲートでの入国審査
E-ゲートでイギリスに入国できる人
- バイオメトリック・パスポートを持っている
- 18歳以上または保護者同伴の12〜17歳の子供
- E-ゲートを利用できる国籍の人
- UK国籍
- EU加盟国
- オーストラリア
- カナダ
- アイスランド
- 日本
- リヒテンシュタイン
- ニュージーランド
- ノルウェイ
- シンガポール
- 韓国
- スイス
- アメリカ合衆国
日本では、2006年3月以降に発券されたパスポートはバイオメトリック・パスポートに切り替わっているため、全員が持っています。通常の観光やワーホリの場合は、E-ゲートを利用することができます。
E-ゲートの通り方
- 帽子、サングラス、マスクなど頭部を隠すものを外します。
- 順番がきたらゲートへ進みます。
- パスポートの顔写真ページを下に向けて機械に読み込ませます。
- カメラをみて顔認証をします。
- ゲートが開き、入国審査が完了です。
入国審査自体は1分もかからずに終わってしまいました。
E-ゲートの注意点
E-ゲートでの入国では、パスポートのICに情報が入るだけで、入国スタンプが押されません。イギリスでなにか手続きをするときや出国の際に、入国日が確認できるものを用意しておきましょう。
E-ゲートを利用できない人
- 6ヶ月未満の留学
- 3ヶ月未満のワークビザ(クリエイティブ・スポーツスポンサーシップのTier5)
- 1ヶ月未満の専門職のワークビザ(Permitted Paid Engagement)
- イギリスに永住目的のEEA国籍者の家族
これらの人は、あとで申請を行うときに入国スタンプの確認が必要なため、入国管理官のいるゲートに並ぶ必要があります。6ヶ月未満の留学(Short-Term Study Visa)の場合、期滞在用留学生ビザを入国審査時に発行してもらいます。上記に当てはまる人で、入国時にE-ゲートを使ってしまった場合には、出国前に入国審査官に相談します。
ヒースロー以外にも!E-ゲートが使える空港
2020年1月現在、15箇所の空港や鉄道駅に200台のE-ゲートが設置されています。
イギリス国内の空港
- ヒースロー空港
- ロンドン・シティ空港
- ルートン空港
- スタンステッド空港
- ガトウィック空港
- サウスエンド空港
- マンチェスター空港
- エディンバラ空港
- グラスゴー空港
- イースト・ミッドランズ空港
- ブリストル空港
- カーディフ空港
- ニューキャッスル空港
ユーロスターの鉄道駅
- ブリュッセル駅(ベルギー)
- パリ北駅(フランス)
イギリスの自動入国審査まとめ
日本がE-ゲートを利用できる数少ない国に含まれているのはとても嬉しいですね。EU離脱問題が山積みのイギリスですがEU/EEA圏外の日本にとっては、渡英の敷居が低くなる機械に恵まれている気がします。
入国スタンプが押されないので、入国日の証明できる書類を取っておくなどの注意点もありますが、渡英の際にはE-ゲートを試してみてくださいね。