イギリスのカレンダーを見ていると、”バンク・ホリデー”という単語を見かけます。
バンク・ホリデーとは何だ!?ということで調べてみました。
「Bank Holiday(バンク・ホリデー)」の由来
「Bank Holiday(バンク・ホリデー)」]とは、日本でいう祝日のことを指します。渡英してすぐの3月〜5月にかけて5回も祝日があるので、イギリスでは祝日は年間9日しかないそうです。2019年に日本の祝日は22日もあるので、イギリスの祝日は意外と少ないのですね。
「Bank Holiday(バンク・ホリデー)」は、働きすぎの労働者を休ませるために作られた制度です。バンク・ホリデーが制定されたのは、ヴィクトリア朝時代(1837年〜1901年)で、世界の金融の中心であるシティで働く人々の働きすぎを抑制するために、銀行の業務を停止するという措置がとられました。対象は銀行員だけで、それ以外の業種の労働者は自動的に休暇が認められていたわけではありません。1971年に法制化され、バンク・ホリデーは国民的な祝日となりました。
イギリスの祝日
イギリスの祝日には、キリスト教による「宗教的な祝日」と「労働者の休息」のための祝日に分けられます。イギリスの祝日のうちすべてがバンク・ホリデーと呼ばれるわけではありませんが、バンク・ホリデーと名前に付いていない祝日も同じ祝日です。
- 【1月1日】New Year
- 【4月(イースターの前日の金曜日)】Good Friday(聖金曜日)
- 【4月(春分の日の後の最初の満月の次の日曜日)】Easter Day(復活祭)
- 【4月(イースターの翌日の月曜日)】Easter Monday
- 【5月の第一月曜日】Early May Bank Holiday
- 【5月の最終月曜日】Spiring Bank Holiday
- 【8月最終月曜日】Summer Bank Holiday
- 【12月25日】Christmas Day
- 【12月26日】Christmas bank holiday
イギリスは、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの連合王国から成り立っているため、地域によって祝日が異なる場合もあります。
イギリスの祝日は観光できる?
イギリスでもっとも盛大な祝日はクリスマスで、ロンドン中のほとんどんお店が休みになります。また、地下鉄やバス、鉄道も運行されなくなるので、街は死んだように静まりかえります。
スーパーやデパートなど大型店舗では、日曜日の営業時間が6時間までと決められています。日曜日の営業時間に対し、バンクホリデーには営業時間の制限がないので、通常に営業している店舗も多くあります。
ロンドンで暮らしていて、大晦日、お正月も夕方5時ぐらいに閉まるなど営業時間は短くなっているものの、郵便局や銀行なども営業していました。個人商店の場合は12月30日〜1月2日頃まで休業していることもあります。バンク・ホリデーの祝日もカフェやショッピングモール、スーパーなどは普通に営業していて、混雑していました。
オーストラリアで暮らしていたときは、イースターの祝日のときは5日間くらい営業時間が短縮され不便でしたが、イギリスではクリスマス以外の祝日は、観光や日常生活の心配はしなくてよさそうです。