ヨーロッパ、とくにイギリスでは喫煙に対して厳しいのではないかと思いますよね。ロンドンでの物件を探しているときも、「NON-SMOKER」の条件をよく見かけます。イギリスの物件は古い建物が多いので、タバコの臭いなどにも厳しいのでしょうか。
実は「外ならどこでも吸えるロンドンの灰皿事情」
実際、イギリスに来てみると道のそこかしこでタバコを吸っている人が大勢います。イギリスの路上にはゴミ箱が設置されていて、その数は日本よりも多いと感じます。灰皿と一体になったゴミ箱が街中に設置されています。街によってゴミ箱のデザインが凝っているので、それをみるのも楽しいです。
また、カフェやレストラン、パブなどの店内では、タバコは吸えませんが、テラス席にはだいたい灰皿が置いてあり、喫煙可能です。日本のような屋内にある分煙室みたいなものは見たことがありません。
イギリスの喫煙事情は?
2007年にWHOが「世界禁煙デー」を制定してから、イギリスでも喫煙率は下がってきています。2017年では、イギリス人の喫煙率は17%です。ヨーロッパの中でも、スウェーデンに続いて喫煙率が低い国です。イギリスの街中で喫煙をしている人の多くはEU圏の人や移民の人達のほうが多いかもしれません。
また、イギリスでは、2007年に喫煙可能な年齢が16歳から18歳へ引き上げられ、16歳以下の喫煙率は5%になりました。
参考|WHO
イギリス人の喫煙率が低いと言っても、個人的にはロンドンでは喫煙者が多いように感じます。EU圏の外国人が喫煙率が高いのではないかと予想しています。どこを歩いていても、タバコの吸っている人に出会わない日はないですね。
イギリスでタバコの買い方は?
イギリスでタバコを購入する場合、スーパーマーケットやGlossaryストアなどの小売店のレジやサービスカウンターで購入することができます。イギリスでは、「タバコの陳列販売が禁止」されています。そのため、お店に行っても見えるところにはタバコは置かれていません。コンビニのようにレジの後ろの棚や引き出しに置かれ、シャッターで隠されています。さらに、海外あるあるのグロい写真がパッケージに印刷されています。イギリスでタバコを購入したい場合には、店員さんに声をかけ銘柄を伝えて購入します。
イギリスでは、マルボロのようなスティックがボックスに入ったのタバコはシガレット(Cigarette)と呼びます。欧米では、シガレット以外に手巻きタバコも主流です。手巻きタバコは、「Hand Rolling Tobacco」「RYO(Roll Your Own)」などと呼ばれています。
イギリスのタバコの値段
日本でも年々タバコの値段は上がっていますが、イギリスのタバコの値段は日本の2倍以上します。イギリスでは、タバコやお酒は贅沢品として「VAT(付加価値税)」がかけられています。
イギリスのタバコの値段を調べてみたろ、20本入りのシガレットでは10〜14ポンドなので、日本円に換算すると1,300円〜1,900円です。ヨーロッパでは、シガレットは高いので、手巻きタバコを吸う人が多い印象です。手巻きタバコは、30gで10〜14ポンド(1,300円〜1,900円)と同じくらいの価格ですが、自分で手巻きするためタバコの量を調節することができます。
シガレット(20本入り) | 小売価格の16.5% + £4.57 |
手巻きタバコ(30g) | £7.04 |
シガー(10g) | £2.85 |
パイプタバコなど (1パケット) |
£3.76(1パッケージ) |
イギリスのタバコの価格のおよそ半分が税金のようです。