イギリスに来てから早2年も経ちました。イギリスワーホリのビザが終わるので、9月末に日本に帰国します。いまだにコロナ禍が続く状況で、帰国時の自己隔離について調べたのでまとめます。
もくじ
自主隔離の規定
検疫所長が指定する場所(自宅等)において14日間の待機をお願いすることとなります。また、ご自宅等へは公共交通機関を使わず、ご家族やお勤めの会社等による送迎でのお帰りをお願いすることとなります。
厚労省|水際対策の抜本的強化について
現時点での水際対策では、「入国の次の日から起算して14日間隔離」が指示されています。公共交通機関を含め人との接触を避ける必要があります。3月〜7月に日本に帰国した方の情報を参考に、日本入国から自己隔離までの流れを調べてみました。
以前までは、「自力で自宅まで帰れる」場合は、PCR検査を受けたあと検査結果を待たずに入国審査へ進み、検査結果を自宅で受けることができていました。7月29日からは隔離期間中の滞在先に関わらず原則、全員が空港内のスペースで待つように変更になりました。
過去 14 日以内に入管法に基づく『入国拒否対象地域』に滞在歴のあるお客様におかれましては、全員に検査が実施され、検査結果が出るまで、原則、空港内のスペース又は検疫所が指定した施設等で、待機いただくことになります。
厚労省|帰国された皆様へ
(8月4日)
検査結果が出るまで時間がかかる場合は検疫所が用意したホテルで待機する場合もあります。ホテルで待機した方の情報では、1~2日を要することもあるようです。7月22日時点での情報では、午前に到着するフライトは、同日に検査結果が出て当日から移動可能、午後に到着するフライトでは、ホテル待機になる可能性もあるそうです。ホテル待機では、食事も用意されます。
公共交通機関を使わずに自宅に帰れる場合
「自力」での交通手段は、
- 家族や友人の送迎
- レンタカー
- ハイヤー
を利用することができます。入国審査後、待機室で迎えを待ちます。検疫官が迎えの車までついてきて確認をするそうです。送迎の車は、待機室へ移動してから30分以内にピックアップが必要だそうです。
羽田空港では、唾液での検査方法が採用されたり、電子申告ゲートで税関をとおれるようになり、待機時間が短くなっているようですが、再検査が必要な場合もあるため検査〜入国までの時間は予想できません。それなのに、30分以内のピックアップはなかなかハードルが高そうです。また、迎えにきた家族や友人との接触や、家族と同居で自宅へ帰るのはいかがなものでしょうか…。家族も2週間一緒に隔離するならいいと思いますが、仕事をしている家族や高齢の家族がいる場合の対策が必要です。
レンタカーを借りる場合の相場
レンタカーを借りて、自宅まで帰ることができます。自己隔離をしなければならないので、乗り捨てプランで借りる方法が良いですね。
羽田空港から東京近郊で返却する場合は、5,000円台から借りられます。地元の長野で返却する場合も6,000円弱でレンタルできるのであまり値段は変わらないようです。
レンタカーを利用する場合は、入国前に滞在手段、移動手段を検疫所に登録しなければならないため事前に予約が必要です。入国拒否対象地域から入国する場合は、予約時に確認もしておいた方がよさそうです。
ハイヤーを借りる場合の相場
人との接触を避けるため、タクシーを利用することはできませんが、ハイヤーは利用可能だそうです。ハイヤーは、出庫から入庫までを完全に貸し切ります。羽田空港への送迎は片道21,960円(税込)からです。
自宅まで自力で帰宅できない場合
自力で帰る手段がない場合の移動方法は、
- レンタカー
- ハイヤー
- ホテルの送迎
- 検疫所のシャトルバス
7月29日時点の情報で、検疫所のシャトルバスは羽田空港〜蒲田・川崎・品川駅周辺まで運行しています。
厚労省|東京国際空港(羽田空港)における入国時の検疫手続きについて
自力で帰れない場合の宿泊先の探し方
地方出身者や同居家族がいて、自宅まで帰れない帰国者にとって自己隔離期間の滞在先を探すことが一番ネックです。2週間もの期間の滞在費ももちろんですが、受け入れてくれる施設が少ないので、宿泊費用は割高になります。
自己隔離期間の宿泊費の相場
自宅へ帰れない帰国者にとって、一番頭が痛いのは2週間の宿泊費です。
コロナ帰国者が宿泊できる施設には、ホテル、AirBnBなどの民泊があります。調べた結果、14泊で8万〜15万円ぐらいが相場な感じでした。10万円以下で見つかればラッキーだと思います。
帰国者を積極的に受け入れてくれているアパホテルでは、一時期「負けるなキャンペーン」として1泊2,500円のプランが用意されていました。14泊で3万5千円でした。
「負けるなキャンペーン」の第2弾として、8月7日~9月30日の間、GoToトラベル対象外の東京都内のホテルで1泊3,500円のプランが始まりました!14泊で4万9千円と破格の値段です。
帰国者受入実績があるホテル(羽田空港周辺)
- AI Hotel
- HANEDA INN
- アーバイン東京
- アイホテル
- アパホテル
- グランパークホテル
- チサン イン
- フレックスステイイン
- ホテル オリエンタルエクスプレス
- ホテルJALシティ羽田
- ホテルトムス
- ホテルマイステイズ
- ホテルマイステイズ
- リリーフプレミアム羽田
- 羽田 エクセルホテル
- 京急EXイン
- 西鉄イン
- 相鉄フレッサイン
- 東横イン
- 品川プリンスホテル
- 変なホテル
空港では、待機時間に空港周辺のホテルリストを配ってくれるようですが、コロナ帰国者を受け入れてくれるホテルは少ないようです。
どのホテルを予約するにしても、海外からの帰国者を受け入れてもらえるかの確認を予約前にしておきましょう。
民泊で探す
ホテル以外にもAirBnBなどの民泊を利用する方法もあります。ホテルでは、コンビニやUberEatsばかりで2週間を過ごすのはきつそうです。また、ホテルによっては、フロアから出られない場合もあるため、外の空気を吸いに行くことすらできないこともあります。
AirBnB
民泊の代表格AirBnBは、物件数も多く便利ですよね。コロナ帰国者を受け入れてくださる心優しいホストもいて、タイトルに「帰国者歓迎」「自主隔離」のキーワードを入れています。現時点でAirBnBでは、キーワード検索ができないのでGoogle検索すると見つけやすいです。
一時帰国.com
メールで問い合わせして、大田区と墨田区の物件を2件紹介してもらいました。送迎、光熱費、清掃費用など込みで10万円前後でした。宿泊期間の延長や、別途料金で入居日をずらすことも可能だそうです。賃貸も行っているので、待機期間中に帰国後の物件探しをすることもできます。
- 陰性結果後から入居可
- 諸費用、送迎費込み
- 陽性が出た場合のキャンセル料:月額賃料の10%
FJトラスト
大田区、板橋区、台東区の物件3件を紹介してもらいました。諸費用込みで、15泊で17万9千円と18万9千円(税別)でした。一時帰国.comと比べると少し高めですが、写真で見た部屋の雰囲気はよさそうでした。PCRの検査結果が出る前から入居できるので、空港での待機がないことがメリットです。
- PCR検査結果が出る前に入居可能
- 諸費用、送迎費込み
- 行き帰り2回の送迎付き
- 陽性が出た場合のキャンセル料:10%
- フライトの遅延などによる日程変更:可能、手数料10%
- 14日間の待機要請が厚生労働省より取り下げられた場合のキャンセルは不可
シェアNEXT
返信がなかったので詳細はわかりませんが、2020年3月完成のアパートメントホテルです。HPに1Kと1Rの料金が掲載されています。羽田空港送迎付きだと10万5千円(税込)です。プラス1万円で成田空港の送迎もあります。場所は浅草の近くのようです。
- 送迎あり
- PCR陰性結果後から起算して14泊
- PCR検査による日程変更可能
- キャンセル料:7日前まで全額返金
- 陽性が出た場合のキャンセル料:全額返金
Face Forward
取り扱っている物件数が多く、14泊5万円台から借りられるので比較的安いです。メールで問い合わせたところ、返信がなかったのでキャンセル料や送迎費用などがわかりませんでした。物件は山手線の上側 が多いようです。
- 送迎:あり、別途料金
- キャンセル料:不明
unito
渋谷や銀座など東京23区内の宿泊施設に送迎付き14泊86,900円(税込)で宿泊できます。問い合わししていないので、詳細はわかりませんが、良心的な値段で陽性結果が出た場合や、フライト変更でのキャンセル料がかからない点は良いです。ただ、対応が悪かったとのレビューがあったので見送りました。
- PCR検査陰性結果後から入居可
- 陽性が出た場合のキャンセル料:なし
- フライトが欠便した場合のキャンセル料:なし
宿宿
送迎費用込みで15泊12万円から宿泊できます。
- 送迎費用込み
- PCR検査結果が出る前に入居可能(陽性になった場合は、返金なし)
- キャンセル料:前日まで0%
- 陽性が出た場合のキャンセル料:0%
- フライトの遅延による日程変更:柔軟に対応
その他
インスタアカウントの「iso_ohara」さんという方が厚意で民泊ホストコミュニティーに直接掛け合って、宿泊先を紹介してくださっているようです。
コロナ帰国者、自主隔離方法のポイントまとめ
私は、ビジネスホテルのこもった感じや特有のにおいが苦手なのと、コンビニや外食も体調を崩してしまうので宿泊先に悩みましたが、コロナ帰国者を受け入れてくれる民泊も意外とありました。帰国予定の2ヶ月前に探して問い合わせたところ、返信があったところやAirBnBでは、まだ空きがあるようなので安心です。
私は最終的にAirBnBで蒲田に自主隔離期間+数日滞在することにしました。土地勘があり、近くに友人がいるのと、キッチンやバルコニーがあるのが決め手でした。
隔離期間は「入国日の翌日から起算して14日間」
帰国者の自主隔離で注意したい点が、隔離期間の開始は入国日からではないということです。入国日の翌日を含んで14日後までなので、8月1日に入国すると8月15日までが隔離期間になります。
宿泊施設によって、14泊や15泊のプランがあります。14泊だとチェックアウト後の半日が隔離できないのでもやもやしますね。
自主隔離中の食糧や日用品はどうする?!
14日間の自主隔離期間中は、必要最低限の買い出しなどの外出は認められています。ホテルや民泊で滞在する場合は、PCR陰性結果が出た後ですが、ウイルスをもっている可能性は0ではないので無闇に出歩かないように気をつけましょう。
食事はUberEatsとか実家から食料を送ってもらえばいいですし、日用品はアマゾンで注文すれば即日で受け取れるので、1歩も外に出ずに生活できてしまいます。
帰国前に準備しておくことは?!
空港で自主隔離期間の滞在先・移動手段を検疫所に登録しなければならないため、帰国前に移動方法、宿泊先とその連絡先を準備しておきましょう。
あとは、待機時間がどのくらいに及ぶか分からないので、フライト前のセキュリティチェックを抜けたら飲食料を確保しておいた方がいいですね。
自分の外出で感染者がでたら罰せられる?!
帰国者の14日間の自主隔離は、法令ではなく「お願い」なので罰せられることはありませんが、感染経路がばれたらテレビやネットで非難される可能性は高いです。日本も外出や集会をしている人に罰金を課した方が、正しい収束へ向かったと思います。