イギリスの紫外線は強い!?日焼け止めの選び方

イギリスと言えば、曇り空でどんよりとしたイメージですが、想像以上に日焼けをします。イギリスで購入できるヴィーガン向け・ノンケミカルの日焼け止めについて調べてみました。

イギリスの紫外線

今年の6月末には30度を超える日が続き、UVインデックスが過去最高の9を記録しました。イギリス人は、晴れるとここぞとばかりに日光浴をします。天気の悪い日が続くと太陽光に飢えるので、外出したくなりますが日焼けは大敵です。

UVインデックスとは

UVインデックスとは、WHOが推奨している紫外線指数のことで、紫外線による健康への影響をわかりやすく数値化したものです。紫外線を浴びすぎると、皮膚癌や白内障のリスクになることが明らかになっています。

UVインデックス
1〜2 安心して屋外で過ごせる
3〜7 日中の外出は日陰へ
8〜11 日中の外出は控える

紫外線には、UVA、UVB、UVCの3種類あります。そのうちUVCは成層圏で完全に吸収されてしまうため地表には届きません。UVBは、オゾン層で一部吸収され地表に届く紫外線のうち5%を占めます。UVAは、ほとんどオゾン層の影響を受けず、地表に到達する紫外線の95%を占めています。

紫外線の強さは、オゾン層の影響によって変化するUBVの量によって変わります。オゾン層のオゾン量と、太陽の角度によって変化します。

太陽光がオゾン層に対して斜めに当たる朝方や夕方は紫外線量が減りますが、直角に当たる日中は紫外線量が上がります。午前10時〜午後2時までの間が一番紫外線が強く、UVインデックスが高い日には外出を控えることが推奨されています。

UVインデックスは、iPhoneの天気予報でも確認することができます。

イギリスの紫外線の強さ

イギリスと日本のUVインデックスを比べてみました。

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日本 2 4 5 8 9 9 10 9 7 4 2 2
イギリス最高 1 2.1 - 5.6 7.8 8.2 8.2 6.8 5.7 3.8 1.3 -
イギリス平均 1 1.4 - 3.7 5.7 6.1 6.6 5.4 4.1 2 0.4 -

参考: WHO|UV INDEX
Whitton Weather Website|2019 London

日本と比べると、全体的に紫外線量は少し少ないようです。イギリスの天気は変わりやすく、1日の中に四季があると言われるくらい変わります。そのため、UVインデックスを平均すると紫外線量は少ないように見えますが、晴れた日には十分高い紫外線が降り注いでいます。イギリスでは、5月〜8月にかけては日本のような梅雨はなくドライシーズンで一番過ごしやすい時期でもあります。

イギリスの日焼け止めの選び方

SPFは世界共通

日焼け止めを選ぶ際、まずはじめにSPFを確認しますよね。SPFは、サンバーンや、シミ、そばかすの原因になるUVB(紫外線B波)をブロックする効果を表しています。イギリスを含めヨーロッパでは、SPFの値は日本と同じく2〜50+です。

ヨーロッパでの日焼け止めにはPA表示がない!

ヨーロッパの日焼け止めでは「PA」の表示がない代わりに、UVAの防御効果が条件を満たしている日焼け止めには「UVA」ロゴまたは「UVA」ロゴが丸で囲まれた表記がされています。

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British Association od Dermatologists

イギリスとアイルランドでは、 ドラッグストアのBootsが採用した「Boots スターレーティングシステム(Star Rating System)」で日焼け止めの効果を表している製品もあります。この評価方法は、Bootsとライセンスを買ったメーカーの日焼け止めに採用されています。

スターレーティングシステムでは、UVAとUVBからの保護比率を星で表しています。現在のところ、星3つが最低で星5つが最高の評価です。

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KARE PLUS

スターレート UVBと比較したときのUBAのカバー率
★★★ 60〜80%
★★★★ 80〜90%
★★★★★ 90%以上

現在のスターレーティングシステムが表記されている製品は全て、SPFの1/3以上のPPD値があるものと言えます。日本の「PA+」表記やヨーロッパでスタンダードな「UVA」ロゴマークだけの表記より具体的で、日焼け止めとしての効果もはっきりしているのでわかりやすいです。

SPF SPFの1/3 PPD
SPF30 10 ★★★ 18〜24
★★★★ 24〜27
★★★★★ 27≦
SPF50 16 ★★★ 30〜40
★★★★ 40〜45
★★★★★ 45≦
SPF50+ 20 ★★★ 36〜48
★★★★ 48〜54
★★★★★ 54≦

PPDとは、「Persistent Pigment Darkening」の略で、長期的な日焼けに対する効果を示しています。ヨーロッパでは、「PA」の代わりにこの「PPD」による評価を使っています。

十分な日焼け止めの効果を得るためには、UVAとUVBを防ぐ効果のバランスが大切で、SPF値に対して1/3以上のPPD値が必要と言われています。

SPFとPPD値
SPF PPD
20 6.6以上
30 10以上
50 16.6以上
50+ 20以上
PAとPPDの相関
PA PPD
+ 2~4未満
++ 4~8未満
+++ 8~16未満
++++ 16以上

つまり、SPFの数値に対して最低でも以下のPA値が必要になります。しかし、PAの表記には幅があるので、必ずしもPPD値が1/3の条件を満たしているとは限りません。

SPF PA
20 ++
30 +++
50 ++++
50+ ++++

イギリスで日焼け止めを購入する場合は、UVAロゴかスターレティングで3以上の日焼け止めを購入すれば、日焼け止めとして十分な効果を発揮すると言えます

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