イギリスで両替する払う方法はいろいろありますが、両替方法を間違えると1万円あたり1,000円以上も手数料が高く取られてしまうことがあります。10万円だと1万円以上です。ロンドンで安い両替所をまとめました。
イギリスで現金は必要?
イギリスでは、ほとんどの場所でカード決済ができるので、実際に現金がなくてもほぼ生活ができます。しかし、小売店やストリートマーケットで買い物をするときや、チップを支払うときに多少の現金は持っていた方が安心です。
イギリスの通貨を使う方法には、
- デビット/クレジットカード(0.3〜5%)
- 日本で両替(7〜10%)
- 空港で両替
- 現地で両替(2〜3%)
- 海外キャッシング
があります。カードでの支払いや現地で両替する方法が手数料が安く、利便性が高い方法です。悪質ATMを見分けることができれば、クレジットカードでの国際キャッシングも手数料を安く抑えることができます。イギリス・ポンドの場合は、イギリスの空港で両替するよりも日本の空港で両替した方が安いらしいですが、他の方法と比べると倍以上手数料が高いので避けるべきです。
ロンドンで有名な両替所「Thomas Exchange」は超悪レート
ロンドンの両替所を調べると、真っ先に出てくるのが「Thomas Exchange」という両替所です。ロンドンの中心地に7店舗あるので、観光のついでにも利用しやすく手数料無料がウリの両替所です。
Thomas Exchangeは、2019年の夏に両替したときからなんとなく高い気がしていました。他の方のブログなどで遡ってみましたが、正確な日にちがわからないのでだいたいですが、たしかに3、4年前までは安そうでした。
今回、ロンドンにある他の両替所と比較してみると、9月1日の為替レートの中値が141.49円に対して、Thomas Exchangeでは買値が173.086円でした。調べた中で最安値の両替所では144.687円で、1万円両替すると1,600円も差があります。ユーロ、米ドル、タイバーツも比較しましたが、すべての通貨でThomas Exchangeは割高でした。
Thomas Exchangeは手数料がないと言われていますが、両替レートに手数料が上乗せされているため、手数料率が約16%でした。最安値の両替所では手数料は0.04%と他の支払いや両替方法と比べてもかなり安いです。
【手数料率の計算例】
- 1万円をポンドに両替する場合
- 2020年9月1日の中値141.49(みずほ銀行各国通貨公示相場参照)
10,000円 ÷ 173.086(両替レート)≒ £57.77 …①(実際の価値)
10,000円 ÷ 141.49(中値)≒ £69.14 …②(理想上の価値)
② - ① ≒ £11.37(理想と現実の差)
£11.37 × 141.49(中値)≒ 1,608円
1,608円 ÷ 10,000円 × 100 = 16.08%(手数料率)
間違ってたらすみません…
ロンドンの両替所を比較
イギリスでは、すでにロックダウンは解除されたもののあまり外出したくなかったので、郵送でも両替できる両替所を9社調べてみました。
レート | 1万円を両替 | 手数料率 | 外貨宅配 | |
---|---|---|---|---|
Sterling FX | 144.69 | £69.11 | 0.04% | 〇 |
The currency club | 144.69 | £69.11 | 0.04% | 〇 |
Ace Fx | 146.14 | £69.11 | 1.00% | 〇 |
Covent Garden FX | 149.14 | £68.43 | 2.96% | 〇 |
Currency Online | 149.69 | £67.05 | 3.30% | 〇 |
Fourex | 151.1 | £66.81 | 4.19% | 〇 |
NM MONEY | 159.46 | £62.71 | 9.10% | 〇 |
Euro change | 159.46 | £62.71 | 9.10% | 〇 |
Thomas Exchange | 173.09 | £57.77 | 16.09% | 〇 |
Sterling FXとThe currency clubは同レートで0.04%で最安値で両替することができます。英語のレビューサイトでも評判がいいです。The currency clubは実店舗がないようです。Sterling FXは郵送とマーブルアーチの近くに店舗があります。
2020年ロンドンの最安値両替所は「Sterling FX」
Sterling FXの実店舗に行ってレートを確認すると、レートを決める時間が会社により異なるので0.2、3の誤差はありますが、朝家でチェックしたオンラインのレートとほぼ変わりませんでした。
同日に「Thomas Exchange」とM&S Bankの実店舗のレートを確認しましたが、こちらもオンラインのレートとほぼ差異はありませんでした。ユーロとの比較ですが、Sterling FXでは1.13、M&Sでは1.217、Thomas Exchangeでは1.24でした。日本円は、Sterling FXでは142、3円くらいでしたが、Thomas Exchangeでは173.56とぼったくりレベルです。
外貨を現地通貨に両替するときは、We Buyの数字が小さい方がお得です。
7月下旬から1ヶ月にわたり両替レートを確認しましたが、ほぼこの順番で手数料が安いです。
イギリスでの外貨宅配とは
日本でも、旅行前や帰国後に自宅から両替をできるサービスがありますが、イギリスにもあります。今回比較した9社はすべてオンラインでも申し込むことができます。イギリスで円からポンドに両替する場合は、郵送で現金を送ると銀行口座にポンドが振り込まれるので、旅行者向けではなく滞在者向けのサービスです。
ワーホリでも簡単に作れる銀行口座のMonzoやRevoltなどのオンラインバンクではキャッシュをATMから入金することができないので渡英したばかりのワーホリや留学生にとっては不便な面もあります。外貨宅配でポンドに両替すると、そのまま銀行口座に振り込まれるので、イギリスでの生活資金を現金で持って行きたい人にはおすすめです。
外貨宅配をするときは、オンラインから申し込み、ポストオフィスから追跡・保証がついている「Special Delivery」で現金を郵送します。「Special Delivery」の送料は6.7ポンドなので、両替所に行く電車代と同じくらいの金額がかかります。